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琉球散歩

【とにかく】

実は日常の中で多く使われる仏教から由来した言葉たち。
「この言葉も?!」というものも多くありますので、少しずつご紹介できればと思っております。

本日の言葉は【とにかく】
別の言い方をすると「さておいて」「何にしても」という言葉になると思います。
この言葉が仏教とどう関係あるのでしょうか。

夏目漱石の本がお好きな方は「兎角(とかく)」という言葉には馴染みがあるかと思いますが、
仏教には「兎角亀毛(とかくきもう)」という言葉があり、「とにかく」も、それに由来しています。

"角のある兎"や"亀に生えた毛"という意味で、本来実在しないものです。
形あるものは必ず移ろいゆき、消え去るものであるのに、それが確かに存在していると思い込んで、
それに執着することは、苦しみのもとである、と仏教では教えます。
「兎角亀毛」は、現実には無いのにあると錯覚したり、実体が無いのに、あると幻想することの比喩として
お経の中で用いられている言葉です。

これは、すべてのものは存在するものでも存在しないものでもない、
その間を揺れ動くものであるという仏教の教え「空」を説くときにも使われる比喩です。
本当は確固たる実体がないものを求めて彷徨っても、人の世は住みにくく、疲れるだけかもしれませんね。

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